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2005.02.10 高松
タクシーを呼んでもらい、「イサム・ノグチ庭園美術館」へ移動。 牟礼町にあるこの美術館では彫刻家イサム・ノグチが晩年に構えたアトリエ、住居、庭園を一般公開しています。ノグチは1年の約1/4をここで過ごしたそうです。 ちなみに公開は週3日、1日3回、往復ハガキにて完全予約制。
学芸員に連れられて見学ツアーに出発。
完成品・未完成品が入りみだれて並んでいる。これもノグチが考えて並べたらしい。 これは未完成かな?と思ってたら完成品だったりしてなかなか面白い。(完成品にはI.Nとイニシャルが書いてある。) 作業蔵にある代表作「エナジー・ヴォイド」もオーラを放っていて素晴らしいけど、私は「真夜中の太陽」などの円の作品が好きです。作品そのものが円形だったり石の真ん中を丸く切り取ったり、そうゆうのに心惹かれました。円は完璧で美しくて宇宙!他には札幌にある「スライド・マントラ」の白くて小さいバージョンが置いてありました。 小さな蔵の中にはノグチが使っていたチョークやハンマー、定規などの作業ツールが無造作に置かれていました。おそらく最後に使ったままなのかなー。なんか気配が残ってるみたいでした。
住居は江戸時代の民家を移築したもの。 欧米生活が長かったノグチは足を折って座ることができなかったため、掘りごたつのように床を掘り下げています。アメリカ人だなぁと思いました。天井から吊された大きな「AKARI」が揺れていました。 彼自身が設計し彫刻庭園と言われる庭は丘になっていて、頂上から瀬戸内海が見え、近くの山からは石を切り出す音が聞こえます。ここ牟礼町は世界でも有数の花岡岩(庵治石)の産地で、石職人の多い町。日米のハーフで時に差別を受けたノグチが、ゆかりのないこの地を選んだのは、腕一本で勝負してる職人が多いこと、瀬戸内の美しさにあるように思いました。 彼は今、頂上にあるタマゴ型の石の中に眠っています。その石はノグチの大のお気に入りだったらしい。石に呼ばれて石の中に還っていったのかなぁー。
アトリエ棟、窓から見えたずらっと並んだ「あかり」に目を奪われました。薄暗い室内に並ぶ光の彫刻。中を見ることができなくて残念。 美術館を出た後、近くにある山椒山公園に行ってみました。
天気雨が通り過ぎて、駅まで歩いて戻ることにしました。
高松に戻り、カフェ「ghost lunch」(ゴーストランチ)でお茶。
ホテルに戻ってしばらく休憩。 もうこのまま寝てしまいたいと思ったけど、魯山人も絶賛した瀬戸内の魚を食べなければ!と奮い立たせ「天勝」へ。
店員さんに「どちらからいらしたんですか」と訊かれ「横浜です」と答えると、「横浜ですかー、やっぱり中華料理をよく食べるんですか?」とビックリな質問が飛んできた。そっか、横浜=中華街か。いや、でもここは日本。外国人に「毎日スシ食べてるんデスカー?」と言われるならまだしも、日本国内で同じ日本人にこんな質問されるとは。遠くまで来たもんだと思いました。
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