Archive for the ‘展示会・展覧会’ Category

篠田守男展

2012/09/09

篠田守男展
彫刻家・篠田守男さんの個展 @パンタグラフ

“鋼鉄線の張力と圧力で金属塊を中空に固定させるTC(Tension and Compression)シリーズ”

緻密な計算によって張られたワイヤーが金属塊を浮かせています。
作品が放つ緊張感が心地良くもあり不安でもあり…。

photo : ヨコハマ経済新聞



ただすごい質量を持ったものが優雅に空中にいる姿は美しかった。
いつかこんな建築物が現れるかもしれないなーとぼんやり考えてました。

そうそう、篠田さんが81歳現役と知ってびっくり!
俳優の六平直政さん、明和電機の土佐信道さんが教え子というのにも驚きです。

アラブ・エクスプレス展

2012/08/17

アラブ・エクスプレス展
「アラブ・エクスプレス展 アラブ美術の今を知る」 at 森美術館

アラブ出身のアーティストたちによる現代アート展。
公式HPで池上彰さんが「アラブというと紛争・戦争をイメージする人が多いが、本展は『こんなポップで現代的なアラブがあるのか』と驚きます」「今のアラブと過去のアラブが見えてくる」とにこやかに話されていましたが…。

確かにアプローチはポップで現代的だけどほとんどの作品のテーマは紛争・戦争によってもたらされた悲しみや苦しみで、過去は全然過去になってないのが感じられてなんだか息苦しい展覧会でした。

その中でもひとつ実験的でユーモラスな作品が。
最後の方に展示されていたアハマド・バシオーニの《30日間、同じ場所で走り続けて》という映像。
自身の体にセンサーを取り付けて走り、発汗量や歩数がリアルタイムに映像化されていくという公開パフォーマンスの記録です。
こういうテーマにほっとしたのも束の間、解説を読み進めたら彼は去年のエジプト革命のデモで凶弾に倒れ帰らぬ人になっていました…。



マハ・ムスタファ《ブラック・ファウンテン》
一番印象に残ったのがマハ・ムスタファ 《ブラック・ファウンテン》。
この展示方法が突き刺さる!
黒い噴水(=石油)の向こうに見える大都市。


オライブ・トゥーカーン《より新しい中東》
オライブ・トゥーカーン 《(より)新しい中東》
中東地域の国々がパズルのピースになっていて、実際に動かして新しい地図を作ることができます。
ただしパレスチナは固定されていて動きません。


アーデル・アービディーン「アイム・ソーリー」
アーデル・アービディーン 《アイム・ソーリー》
イラク出身の作者がイラク戦争中にアメリカに行ったときのこと。
アメリカ人たちは彼がイラク人と知ると口を揃えて「I’m sorry」と言ったそうです。


ハリーム・アル・カリーム 《無題1 「都会の目撃者」シリーズより》
ハリーム・アル・カリーム 《無題1「都会の目撃者」シリーズより》
口を塞がれ、顔の輪郭もぼやけた女性。眼だけはくっきりとしてじっとこちらを見つめています。



こんな感じで、どの作品にも悲しみや怒りが滲んでいて中東和平を願わずにはいられませんでした。

池上さんのせいで軽い気持ちで見に行っちゃったじゃないか…
(いや池上さんは悪くないけど)


I'm sorry

「アイムソーリー」の作品でもらったアイムソーリー飴。
さて甘いか苦いか?

松本秋則展「ネオクラシズム」

2012/08/17

松本秋則展
不思議美術家・松本秋則さんの個展
@ストライプハウスギャラリー

竹で作られた不思議な楽器の展覧会。

松本秋則
初日ということで松本さんもいらっしゃって「どうぞ手にとって鳴らしてみてください」と竹のバイオリンや5分続くレインスティック(!)、ぽこぽこカワイイ音がする竹筒など、色々コツを教えていただいて試すことができました。

床には時間が来ると動き出す竹の音楽隊がスタンバイ。

松本秋則
猛暑日だったのだけど、竹音楽隊の涼やかな音と差し入れのアイスをいただいてしばし暑さを忘れることができました。

テマヒマ展

2012/07/13

テマヒマ展テマヒマ展〈東北の食と住〉
@21_21 DESIGN SIGHT

佐藤卓さんと深澤直人さんの視点から集められた東北の道具や食べ物。そのどれもが名も無き職人たちの手作業によって作られています。

作業工程を追った美しい映像には思わず涙がこぼれました。
炊き上がるお米の湯気、正確に編まれていくつる、工具と化したしわだらけの手…。そして音。釘を打つ音、油を揚げる音、笹を包む音。作り手の指先から生まれる音がすごくピュアな音楽のように感じました。

メインフロアの展示方法も圧巻!
展示物がガラスケースに整然と並べられた様子はとても洗練されていて、そのシンプルさと床に落ちる影が物のカタチの美しさや愛らしさを引き立てていました。


photo:Intenet Museum


長年の知恵と工夫が溶け込んでいるそれらの物は、華美な装飾はないけれど丁寧に美しく仕上げられていて、その佇まいからはこれから流れていく時間が見えてくるようでした。ずっと長く使われて飴色になっていくんだろうなーとか次の収穫期まで大切に食べるんだろうなーとか。

東北の職人たちへの敬意がひしひしと伝わる展覧会でした。

「テマヒマ展〈東北の食と住〉」予告映像

LADY DIOR AS SEEN BY

2012/05/01

LADY DIOR AS SEEN BY
LADY DIOR AS SEEN BY
@和光並木館

ディオールのアイコンバッグ「LADY DIOR」を使って70組のアーティストが製作した作品の数々。
その人ならではの解釈、見せ方、壊し方がいろいろ見れてすごく面白い展覧会でした。


名和晃平 《PixCell – Bag》



WEN FANG



東信 《BOTANICAL LADY DIOR》



そして一番インパクトがあったのはMikael Janssenの写真作品、


ドレスを着たイギー・ポップ!


全作品は公式サイトでも公開されています。
LADY DIOR AS SEEN BY


地下1階では2009年にスタートしたLADY DIORのキャンペーンショートフィルム5本を、六角形のブースでそれぞれ鑑賞することができます。そのベンチがまたLADY DIORの幾何学模様ステッチ(カナージュステッチ)♡

まだジョン・ガリアーノが在任していた頃。
彼の世界観と美意識が映像化されているようです。


1作目「Lady Noire Affair」 監督:オリヴィエ・ダアン



3作目「Lady Blue Shanghai」監督:デビッド・リンチ



私が一番好きなのはガリアーノ解任後に作られた「L.A.dy Dior」!
これまでの幻想的でミステリアスな映像・ストーリーとは違って、ポップで皮肉が効いててユーモラス☆
マリオンの美しさは変わらないのだけど、ラストの切れっぷりが超可愛いー!


5作目「L.A.dy Dior」監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル


最後にオリジナルLADY DIOR(の画像)も作れて、すっかりこのバッグに愛着が湧いてしまいました。

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